私の右手これでページを作ったらどんな事になるのかやってみよう、と重い腰を上げました。 心配なので、とりあえず簡単な事で一つ作ってみようと思い、私の右手についてお話します。 私の右手は、右の背中のケガをした事によってあまり動きません。まだ、背中も首も「良くなっている」途中で、症状が動いているので、「今のところ」です。 そういってもう、ん年経ちました。(悲しいので明記はさけます) 確かに初めの時のずっきんずっきんと背中が拍動し、首も頭の重さに耐えられずに起きていられなかった頃より良くなりました。でも色々な状況であれこれととても痛むので、なかなか上手くいきません。右手自体はケガをした訳ではないのですが、背中をケガした事によって動かなくなってしまい、今はほとんどを左手でこなす様になりました。 初期には感覚がまったくなくて、左手で触ってもなにも感じない状態でしたが、腕は結構重量があって、それによって肩や背中が痛むので、左手で体につける様にして抱えていました。三角巾で吊ったらどうかな、と思ったのですが、首もやられていたので、それでは首が腕の重さに耐えられず、やっぱり左手で抱えるしかなかったのです。そのうちに右手だけで胸の辺りに載せている事が出来るようになったので、左手で杖をついて少し歩ける様になりました。今も調子が良ければ垂らしている事が出来ますが、ほとんど腕は曲げて体のどこかに預けています。ポケットがある服だとポケットに引っ掛ける様にしていますね。腕は本当に重たいものです。 困る事は多々、それはもう多々あるのですが、二三、お話しましょう。 一つは注射です。 ケガをしてまだ、それに慣れない頃、よく熱を出したり、ひどい風邪を引きました。痛いのに歯を食いしばって耐えるので、エネルギーが切れる様でした。 それで病院へ行きましたらば、「注射をしましょう」という事になるのですが、右手には何が起きていても分からず怖いので、左腕にして頂く事にするのです。ところが、右手では衣服をはだける事が難しく、しかも腕を上げられない為に特殊な肌着を着ているものですから看護師さんから大変嫌われます(泣)。やっと注射し終わっても、腕に施した場合、もみ散らすことが出来ません。それで泣く泣く、 「済みませんがちょっとお願いします。」 とお願いするのですが、これもオプションである為か、ほんのちょっとだけもんで下さいました。あまり薬剤が散っているとは思えませんでした。 それで、「なんとか自分で風邪くらいやっつけなければ!」(注射なんか打たないゾ)と意を決したのでゴザイます。 それから、右手の指に赤いぽちぽちが出来る事があって、前々から「なんだろうか」と思っていました。何故か右手だけで、感覚があまりないので痒みも痛みも感じないし、「ジンマシン?」それとも「皮膚に何かくっついたのかな?」と思っていたのですが、見た感じはちょっと虫刺されの様です。でも右手だけに虫刺されというのも、こうしばしばではおかしいな、と思っていたのですが、ある日、いつもの様に青菜を茹でて左手のトングで掴み、冷水に放そうとしてふと見ると、菜っ葉から飛んだお湯が右手の指にのっていました。飛沫がいくつか、・・・・・そう、これはヤ・ケ・ドだったのです。 実は以前、知らないうちに右手が熱湯の入った鍋のそばに動いていて、 「ん~? 何かイ、タイ? あれ? 熱い、かな~?」 という事があり、ハードボイルドな小指を作ってしまった経験があったので、右手は熱源からは離しておくように気をつけていたのですが、結構、お湯が飛んでくるものなんですね。的が動かないから尚更かも知れませんが、いやはや、やけどだったとは。 知らないとはいえ、これまでにいくつか、「なんだろうか、これ。」と指でさわっているうちに掻き潰していて冷や汗が出ました。 もう一つ、厄介事がありまして、それは、「蚊」なのです。 普通、蚊というのは、刺しても麻酔薬の様なものを注入するので吸血中はあまり痛みを感じないのだと聞いた事があるのですが、私が右手を刺された場合、この麻酔薬が注入される時点で異常な激痛を感じるのです。それであまり血を吸われないうちに気が付く事が出来るといえば出来るのですが、わずかでもこの麻酔薬が注入されると、腕一本まるごと、中身が痛む、と言えばいいのでしょうか、もう、正に筆舌に尽しがたい状態になるのです。 そもそも、蚊に刺されたら、その場の皮膚が痒い、という程度で、中までどうにか影響されるという事はないと思われます。痒み止めを塗って終わり、という感じだと思うのですが、私の場合は刺されたその部分は感覚がなくて、腕の中が流動体になってぐるぐると渦を巻いたり、上へ行ったり下へ行ったりする感じ、勿論痒み止めは効きませんし、「ううう。」とうずくまって収まるのを待つしかありません。なるべく蚊に刺されない様に気をつけてはいますが、「せめて右手だけは刺さないで」と言っても蚊に分かるはずもなく、普通の蚊に対する、例えば蚊取り線香や、殺蚊剤散布器などは体が受け付けないので、蚊帳を吊るか、ハーブでの蚊よけ、後は見かけた時に個々撃滅する作戦で、なんとか対応しています。 私の右手に関する「こんな事」。あまり動かなくて感じないなら、いっそ全部感じないでいてくれれば生活が幾分スムーズなのですが、これが「痛い」のだけはとても良く分かるのです。雨や雪が降りそうになれば腫れ、水が一滴落ちれば冷えて痛み、保温の為にサポーターや手袋で何重にくるんでも冷たくて痛いという手。まだまだ我慢の日々ですね。 |